芥川の「蜘蛛の糸」を題材にした振り落としアクションゲーム
「蜘蛛の糸」がゲーム化!? 「ほとけ!俺を助けろ!」は糸をのぼって近づいてくる亡者をふり落としていくアクションゲームだ。題材は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。クセはあるが世界観とマッチしたグラフィックやBGM。ステージにチェックポイントが存在するため、ある程度のぼったところから再開できるのが良いね。登場する亡者を収録するコレクション要素やランキング機能もあり、アクションゲームとして完成度の高いアプリになっている。
迫る亡者を振り落とせ 極楽から地獄を見下ろした「ほとけ」は、苦しみもがく罪人の中に「カンダタ」という男がいるのを見つける。彼は生前、様々な悪事を働いていはずなのだが……。「無実の罪で地獄に落とされた」といってきかない。めんどうだが少しかわいそうに思ったほとけは、カンダタを助けるために一本の糸を地獄へと下ろすのだった。という「蜘蛛の糸」をオマージュした作品となっている。プレイヤーの目的は、極楽を目指すカンダタを助けるために追ってくる亡者たちを指ではらい、動物たちはそのまま上らせること。シンプルなルールなので初見ですぐに馴染める他、このゲームの特徴となっているのが一定距離をのぼるごとに存在するチェックポイントだ。チェックポイントを通過するとゲームオーバー時にそこからリプレイでき、スコアも登った距離として算出されるためプレイするほどにハイスコアが伸びる。これはエンドレス系のアクションゲームには珍しい仕様だったのでとても新鮮だった。
亡者を集めるコレクション要素も チェックポイントはあるものの、糸をのぼるほど落としにくい亡者が出たり、図体の大きい動物が操作の邪魔をしたりと難易度は上がっていく。この次々と登場する亡者や動物たちをコレクションする機能も搭載されており、ネットランキングもあるためやりこみ度も高い。カンダタが極楽にたどりついた時にどういった反応を示すのか、という物語的な楽しみもあるのは良いね。簡単操作かつ独特の世界観、リプレイのしやすさが魅力のアクションゲームだった。
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