システムも物語も完成された「王道」を貫き続けるRPG第8弾!
「ガイラルディア8」は古き良きレトロRPGの系譜を受け継ぐRPGだ。魔法が認知され、幾多のモンスターがはびこるファンタジー世界。医者になることを夢見る「ルキ」は街で奪われた「首飾り」を取り返すべく、相棒の「ハンス」と旅立つ。対面型のコマンド式の戦闘。転職システム。ドット絵やメニューウィンドウの雰囲気にいたるまで。初期のドラクエを彷彿とさせる作りになっていて、懐かしさと遊びやすさを感じさせてくれる。
2や3など、ナンバリングされたタイトルは、どこかに前作とは違う「斬新な要素」を取り入れたがるもので。それが好評を得たり逆に不評でこきおろされたりするんだけど。ガイラルディアシリーズはあえてそれを行わず、RPGの不変的なおもしろさを追求した作りになっている。1~8まで「変えない」ことを貫くスタンスはすごいし、実際におもしろいんだよなぁ。レベルが上がりにくく、取得できるお金も少ない点は昔のRPGって感じがするし、それでもこつこつ敵を倒してキャラを成長させていくゲームバランスもほどよい。
もうね。「ガイラルディア」はこれでいいんだって思わされる。ただ、ここまで王道が貫けるならおいしいところを残したまま新しい要素も入れられるんじゃないかとも感じるわけで。ガイラルディアではない、新たなタイトルが出ればそれに期待したい。
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