昔ながらのRPGのよい部分に斬新な戦闘システムを加えたレベルファイブの最新RPG
気軽にゲームしたい人からRPG好きまで楽しめる新しいタイプのRPG ワンダーフリックは、「レイトン教授」や「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」などで有名なレベルファイブが送る新しいタイプのRPGだ。世界観はファンタジー。事故に巻き込まれて見知らぬ浜辺に辿り着いた主人公が、予言の英雄と間違われて王様から冒険の依頼を受ける…という形で物語は始まる。楽曲を手がけるのが「ファイナルファンタジー」や「ファンタジーライフ」の植松伸夫さんなので、序盤から正統派ファンタジーの世界観にドップリ引き込まれるぜ。ゲームシステムとして最も特徴的なのは、「ワンダーフリック」というタイトルが示す通り、コインをフリックして戦う新しいタイプの戦闘システム。「物理攻撃」「魔法」等のコマンドがコインになっており、コインをフリックしてホルダーに命中させることでコマンド入力を行う。この斬新な戦闘システムに加え、操作が簡略化されてはいるものの、昔ながらのRPGが持つ要素が削り落とされず用意されている。例えば、城の中で話しかける相手を選べたり、ダンジョン内の進行ルートを選べたりなどだ。このためスマホで気軽にゲームしたい人から、根っからのRPG好きまで楽しめるようなゲームに仕上がっているぜ。
ワンダーフリックの特徴は戦略的なフリックバトル ワンダーフリックの特徴である、コインをフリックして戦う戦闘システム。コインフリック…という言葉から「パズドラ」のようにカジュアルなRPGを想像していると、大きく裏をかかれる。確かに操作こそフリックなのだが、「パーティのどのキャラクターにどのタイミングでどんなコマンドを使用させるか?」という昔ながらのRPGが持つバトル戦略がそのまま残っている。何も考えずにコインをフリックしていては、勝てるハズの戦闘すら勝てないのだ。さらに戦闘がターン制ではなくリアルタイム制なので、じっくりと次の一手を考えている余裕はない…。スマートフォンならではのカジュアル操作に戦略性とアクション性が合わさった、よくできた戦闘システムだと思う。だがよくできてはいるんだが、どうも戦闘開始に長めの読込時間がかかってしまうようだ。この点は今後出るオンライン対応版では是非改善して欲しいぜ。
ワンダーフリックの攻略のコツは自分の戦い方を練っておくこと ワンダーフリックの戦闘はリアルタイム制なので、慣れない内はどうしても焦ってしまい、フリック操作をミスってしまうことがある。たとえば、フリック方向をミスして回復させようとしていたキャラの隣のキャラを回復してしまう…などだ。また、コインに集中するあまり画面下部に目がいってしまい、敵がダメージを受け付けなくなるガード動作や、コンボの指示を見逃してしまうこともある。こうしたことにならないためにも、このキャラにはこのコインを使う、目的のコインがない場合はこのコインを使わせる…など、事前に自分の戦い方をある程度決めておくのが大事だ。こうすることでコイン選択を迷わないようになり、焦りが減ってフリック操作ミスも減る。結果的に落ち着いて画面を見れるようになり、敵ガード動作やコンボ指示の見逃しも減って安定してバトルに勝てるようになるハズだ。
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