※この記事はアプリ・オブ・ザ・イヤー2013の結果発表に際し、アプリオ編集部様より寄稿いただいたものです。
アプリ・オブ・ザ・イヤー2013発表ページ http://appget.com/c/aoy/47114/aoy2013result/
アプリオ http://appllio.com/
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アプリオブザイヤー2013の大賞に、「チェインクロニクル」が選ばれました。
豊富なキャラクターと、各キャラクターのストーリーが特徴のRPGです。
ゲームレビューはアプリオでもおこなっていますが、あらためてゲームを振り返ってみたいと思います。
しっかりと練られているキャラクターとシナリオ
「チェインクロニクル」には三種類の楽しみ方があると思います。
一つ目は、ストーリーを進めて行くこと。
二つ目は、最強のパーティを作るためにキャラクターを育成すること。
三つ目は、キャラクターのシナリオを楽しむこと。
そのなかでも特に素晴らしいと思うのは、三つ目の楽しみ方です。
「チェインクロニクル」のキャラクターのシナリオには、クリアするとキャラクターの能力が上がったり、アイテムを獲得できるなど、プレイヤーがシナリオを読みたくなる「きっかけ」があります。
そして、アイテム欲しさにシナリオを進めると、自然とそのキャラクターの魅力に取りつかれ、どんな弱いキャラクターでも情が移って育ててしまう。
そんな仕組みが、他のゲームとの大きな違いとなっています。
カードキャラクターにエピソード的なシナリオを作るゲームは増えてきました。
しかし、イラストとのギャップやボリュームの少なさが目立ち、キャラクターのバックストーリーや性格をきちんと表現できていないものが多いように感じます。
その点、「チェインクロニクル」は、金ぴか好きのお調子者キャラ「ナックル」、姉御肌の傭兵「ロベルタ」など、カード性能以外の性格などがしっかりと作り込まれているので、キャラクターに愛着が持てる作品だと思います。
また、どんなにシナリオがよくても、バトルシステムやUIが悪いとストレスが溜まってゲームを楽しめなくなるのですが、その点でも「チェインクロニクル」はストレスが溜まる場面は少なく安心です。
シナリオの重要性を認識させられた作品
2013年は、個性的なアプリが多くリリースされた年でした。
1990年代のRPGを彷彿させるドットアクションが魅力的な「ブレイブフロンティア」、リアルタイムでのやり取りが楽しい「ドラゴンポーカー」、海外発の新しいRTS「Clash of Clans」、LINEの機能を武器に多くのカジュアルゲームがリリースされた「LINE GAME」などが個性的なアプリの代表作として挙げられます。
その一方で、「パズル&ドラゴンズ」が業界を引っ張り、「魔法使いと黒猫のウィズ」、「ぷよぷよ!!クエスト」、「三国志パズル大戦」など、パズドラに似たUIのゲームがヒットした年でもありました。
そのような状況下で「チェインクロニクル」は、「RPGとはシステムとシナリオがうまく融合することが必須」だとあらためて認識させられた作品でした。シナリオの重要性を裏付けた質の高い作品だったと思います。
2014年も、ストーリーが練られたスマホゲームが数多くリリースされることを期待しています。
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