『大好きだよ、◯◯ちゃん』少女の記憶に隠された罪を探す3Dアドベンチャー
少女の記憶を探す箱庭型のアドベンチャー 「星下の贖罪」は不思議の国に迷い込んだ少女となり、その記憶を探すアドベンチャーゲームだ。星が瞬く夜の国で目覚めた少女。彼女に記憶はなく、自身の名前さえも思い出せないでいる。傍らには自らを「白ウサギ」と名乗るピンク色のウサギがおり、彼?は、ここが夢の世界であること。少女は現実世界で起きた『事件』のせいで記憶を失ってしまい、それをを取り戻すにこの世界にある「記憶のかけら」を集めなければならないことを告げる。突飛な状況に混乱しながらも少女は夢の世界――「不思議の国」を歩きはじめるのだった。
夢と現実を行き交いながら進む秀逸な物語が特徴 本作はアドベンチャーパートと探索パートに分かれている。探索パートで不思議の国を移動して記憶のかけらを探し、イベントを発生させてアドベンチャー形式の物語を読み進める。その後、別の場所に現れる記憶のかけらを探す、という流れになる。会話内に選択肢がなく、BADENDなどのルート分岐もない一本道シナリオだが、最初の記憶のかけらを見つけた時の物語で一気に引きつけられ、そのまま最後まで読み進めてしまった。結末に少しうるっときたよ……。90~120分でクリアできる短編であり、話の運び方に淀みがなく良い意味で淡々と進めていけるゲームなので最後まで遊んでほしいところ。少し気になったのは、次の記憶のかけらを探すリード(誘導)が弱く、かけら探しがしらみ潰しになってしまうこと。直接的でなくてもいいので会話にヒントを散りばめてほしい。また、探索パートはよいがアドベンチャーパートでは作品の雰囲気を損なってしまうため、画面左上の広告を非表示にしてほしかった。
星下の贖罪の攻略のコツ 探索パートで記憶をかけらを見つければ物語が進行するため、それに注力するといい。畑や階段などの街マップにあるもの。図書館など、建物の中に入って見つけるかけらもある。どうしても先に進めない時は作者サイトの攻略情報を参照しよう(そのまま答えが書かれている)。
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