会話の1つ1つが「RPGあるある」を刺激するレトロRPG風脱出ゲームでござる
「あいつ勇者やめるって」シリーズ新作発表に大歓喜! 「それでもやっぱりあいつ勇者やめるって」はレトロRPG風の脱出ゲーム。実は人気シリーズの最新作である今作。前作「やっぱりあいつ勇者やめるって」にてダンジョンから命からがら脱出した勇者だったが…突如、空に雷鳴が響き、不穏な地鳴りと闇が世界を覆った…!勇者をやめたい気持ちと裏腹に、勇者は魔王の居城、「パンチモミモミタワー」へ突入することになる…!冒頭のムービーだけでも感涙だが、会話1つ演出1つ1つにRPGへの愛情たっぷりのオマージュとメタ的な視線があり退屈させない。脱出ゲームとしても難しすぎない難易度かつヒントや広告の出し方も斬新でよい。前作、前前作に比べて洗練されているような気もしなくもない!勇者の悲哀がユカイでもあり心を打つのだ!
「それでもやっぱりあいつ勇者やめるって」一番の特徴はユニークな会話 このゲームの最大の魅力は脱出ゲームとしての完成度だけではなく、1つ1つユニークな勇者、モンスターのセリフにあるだろう。とあるセリフのあと必ずアプリが落ちる、などといった改善点こそあるが…。オブジェを調べる時の勇者のなげやりな発言も、RPGにあるあるな設定に対するツッコミも、ユニークかつ涙腺をほんの~りと刺激する。特にイケてるなと思ったのはモンスターにバレないように行動するシーンで、バレると「教育ビデオを見せてやる!」といって現実の「広告」を見せられるのだが…。好みの問題かもしれないが僕はこういうメタ演出に弱い。8bitRPG風の音楽やグラフィックで脱出ゲームをするのに最適な表現だと思う。我々アラサーのオッサンは、その演出に、この二十年ちょっとでささやかに獲得したものと、喪失した莫大な何かと、持て余しては二度と帰らない時間に思いを馳せるのだ。
「それでもやっぱりあいつ勇者やめるって」攻略のコツ 一番の攻略のコツはババア(占い師)に相談することだが…。説明しづらいところはここかな?アイテムはタップで選択。もう一度タップで拡大表示。アイテムを使う時はタップで選択して使いたい場所をタップ。ここらへんを把握しておけばあとは発想勝負になるかと思う。怪しいところは何度も調べる、アイテムは色々組み合わせる。ってところか。しかし脱出ゲームとかに親しんでた人はスーファミやファミコンのRPGのトラップなんて簡単で仕方ないのかなー…。武器屋でヒントを得たり、アイテム屋で謎解きに必要なものを購入したりとRPG要素もあるし、とにかくなんでもやってみることが大事だ!ゲームの中くらいでは勇者になれるように頑張ろう!そんな主人公が勇者をやめたがってるなんていうのも、とんだ皮肉だぜ。
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