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カオル君の前に敗れ去った私は、なぜ勝てなかったのか考えた。
勝てないとわかりながらも、分析のために西表島に突撃したりもした。
近所のネコをなでてみたりもした。
どうしたらいいかはまったく見えてこなかったけど、何度もこぶしを交えるうちに不思議な友情のようなものが芽生え始めていた。
「カオル君。君を倒すのは、俺だぜ！」
どうしたら勝てるかは一切わかっていないので、とりあえず防御力と攻撃力を強化することにした。
超破壊力が売りの「ネコノトリ」を「ネコUFO」に進化させ、
防御力が売りの「タンクネコ」を「ネコカベ」にに進化させた。
そして、決選の地「西表島」へ
まず「バトルネコ」を数匹投入して、カオル君以外の敵を食い止め、
その間に「働きネコ」のレベルをMAXに。
そして「カベネコ」、「美脚ネコ」、「ネコキリン」、「ネコＵＦＯ」、「ネコダラボッチ」を投下！
「これは…？ い、いける！いけるぞ！いつもよりもカオル君の進みが遅い！」
にゃんこを投入 ↓ つばぜり合い ↓ カオル君の狂気のひと噛みで味方全滅 ↓ カオル軍団進む ↓ にゃんこ砲で後ずさりさせる ↓ にゃんこを投入 ↓ 以下くりかえし
激闘は15分は続いただろうか。
その間3回はドアがノックされた。
それも仕方ないだろう。会社のトイレにこもって戦っていたのだから。
そしてついにその瞬間は訪れた。
「ポワンッ」
間の抜けた効果音とともにカオル君は天に昇って行った…。
完全制覇を成し遂げた喜びと、ライバルを失った悲しみが複雑にまざりあうなか、我がにゃんこ軍団は西表島を攻略した。
「さようなら、カオル君。楽しかったよ…。」
つづく！
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